2005年11月13日

お稽古日記:歴史あるお茶碗に触れる

今日はお稽古日でした。先月末のお茶会の後、しばらく茶道から遠ざかっていましたが、木枯らしが吹くなか、今日はまたすばらしいお稽古となりました。11月に入りましたので、風炉から炉に変わります。お棚は「好日棚」でした。このお棚は風炉の時は格子だけ、そして炉になると障子をセットするという、便利なお棚です。久々に炉の炭点前をやらせていただきました。風炉の炭点前と違い、プロセスも道具も多いのでとても楽しいです。ここ1年くらい、お炭の特訓をしていただいています。炭はとても奥が深いです。電気でお湯を沸かす茶道教室が多いなか、炭でお稽古できるのも、とてもありがたいことです。幸せだと思います。

それで・・・・



さて、このブログで何回も申し上げてきたとおり、ボクがお世話になっている先生は、「実践しながら茶道を楽しみなさい」を信条にされています。そのおかげで、レベルの低いボクたちにも、どんどんお稽古をしてくださいますし、お茶会も開催していただけます。ビジネスの世界では「成功者はインプットからアウトプットまでの時間が圧倒的に早い」と言われます。茶道も同じだと思います。茶道教室によっては、先生の考えによっては、何年も通っているのに基本的な教えしかいただかない場合があるようです。幸いにして、ボクの師匠はその逆を行っています。鎌倉のお道具やさんもいっていましたが、「毎日、自分の道具でお茶を点てることが上達の近道」だそうです。このお道具やさんの場合、40万円くらいかけて風炉、水差し、建水、棗、茶器、茶碗、茶杓、柄杓、服紗、出し服紗、服紗挟み、お茶、着物などなど一式そろえてから、というお考えなので、なかなか厳しいですが・・・。

そんな先生の信条どおりのことを、本日体験しました。

非常に高価で歴史あるお茶碗を、拝見することができたのです。

箱からしてとても古く、宗匠の箱書きももちろんあります。包みの中から現れた楽茶碗。黒からかなり遠ざかった渋い焦げ茶に近い色です。斑点がいい味をかもし出しています。若手の習い手たちは固まります。道具から、「きみたちが触れるのはまだ、はやい」といわんばかりのオーラが出ているのです。道具にはオーラがあります。これは間違いないです。おそらく、茶道に限らず華道、書道、香道などでもこのような事実はあると思います。それでも勇気を出してみんな手にふれてみると、なんとフィットするのです。みんなの手の大きさが違うにも関わらず、手になじむのです。すごいことです。

しかし、やはり反動がありました。

このブログは男性向けなので、わかりやすい例をだしましょう。

ロールプレイングゲームで、「勇者の剣」は、レベルの高いプレーヤーだけが手にできますよね?だいたい、レベルが低いうちに手にとると、反動でプレーヤーにダメージが発生します。

中ボス攻略や長いダンジョン探索などを何回もチャレンジして、やっと強力な武器を手に入れますよね?次の世界にいけるアイテムをゲットできますよね?

まさにこのレベルの低いプレーヤーと同じことがおきました。


お稽古中:
若手習い手1:緊張してお稽古場でコケる
若手習い手2:緊張してお濃茶の点前中に出し服紗を忘れる
若手習い手3:あいさつを忘れる

ちなみに、1はボクでした。道具をしまったあとだったからよかったのですが、あぶなかったです。

お稽古後:
若手習い手1:自分の持っている器を割る

京都で買ったお気に入りの器を割ってしまいました。はじっこが欠けただけなので、接着剤でつけましたが、もうつかえないでしょう。
他の習い手には何があったかわかりませんが、きっとなにかあったような気がします。


茶道のお稽古の大原則は、「ちょーしぶっこいたらすぐやられる」です。

しったかぶり、やったぶり、などをすると、すぐに「何かに」やられます。

今回はやられたのではなく、レベル不足がもたらした珍事だと思います。

これからもっともっと、精進しなければならないと思いました。


みなさんも、道具に触れるチャンスがなければ、美術館に足を運んでくださいね。東京にも、名古屋にも、京都にも、そしてその他の地域にも茶道関連のすばらしい美術館がたくさんあります。のちほど、この美術館情報も掲載しますね。

posted by 茶疾風(cha-hayate) at 00:18 | Comment(9) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして。私は最近茶道を始めた20代の男です。私は以前から茶道を習いたいとずーっと思ってましたので、今は週1回行くのが楽しくてしかたありません。もちろん、家できちんと練習してから行くようにしています。授業が終わったあとは、教えていただいたことを茶道の基本書にメモ書きしています。

私の行ってる教室は、カジュアルな格好でもよいのですが、夏場は少し短めのスカートとか胸元の深く割れた服とかを着られてこられる方がいて、目のやり場に困ることもありました。

今はとにかく楽しいの一言ですね。お手前もだいぶ上手にできるようになりました。まだ平手前だけなんですけどね。

茶疾風さんは表千家ということですが、私は裏千家です。袱紗捌きなんかが多少異なるみたいですね。

このまま茶道を学んで、将来は茶道家として今の仕事から転職できればなんて考えています。茶疾風さんはそこまでお考えですか?

あと、茶道とは直接関係ないのですが、先生にちょっと恋しそう…。美人できれいで若い先生なんですよ!

ではではまた来ます。
Posted by sin at 2005年11月17日 17:43
sinさん

ようこそいらっしゃいました。

楽しそうですね〜。伝わってきますよ。
若い方が多い教室みたいですね。
ボクは年配の方が多い教室なので、
ひたすら修行しています(笑)。

男点前でいえば、表も裏もあまり違い
はないと聞いたことがあります。

茶道家として転職をされるとはこれ
また素晴らしい!

教授には年齢制限があって50歳を
越えないと取れないとか聞いたことが
あります。講師までは10年くらいで
取れるかもしれませんね。

ボクはまず、講師のお免状をとりたい
ですね。まだ数年かかりそうです。

先生に恋、うーんこれは・・・・
なんともいえませんね〜(笑)

着物の女性を見ることが多いじゃない
ですか、茶道って。やっぱり日本人
でよかったと思いますよ。

sinさんは着物持ってますか?

ボクはそろそろほしいですね。


ではまた来てください〜。
Posted by hayate at 2005年11月19日 08:56
こんにちは。

私はまだ初心者なんで着物持ってませんよ。いつも教室で先生に、「紀ものすごく似合うと思いますよ。」って言われて調子に乗ってるんですけどね。着物っておいくらくらいするんですか??もちろん、ピンきりだと思うんですが、最初に買うのはいくらくらいのがベストなんでしょう。

男手前ってのは女性の手前とどのくらい違いがあるんですか??まだ、平手前しかやってないんで、よくわからないですね。「切れよくやると、かっこいいですよ。」とはいわれますけどね。

ではでは、またきます。
Posted by sin at 2005年11月25日 11:18
●sinさんへ

コメントありがとうございます。
同じ茶道を習うもの同士の会話って楽しいですね。これからいろいろ語りましょうね。

さて、
ひとつご助言申し上げますと、
茶道の場合は「手前」ではなく、「点前」になります。ご参考までに。

表千家では、男点前と女点前は結構ちがいますが、裏千家ではほぼ同じなのではないでしょうか(核心はないです)。

表千家では、男性と女性のお点前ではこんな感じの違いがあります。

●お釜の蓋を開け閉めするのに、服紗を使うか使わないか
●服紗のさばき方
●正面を向くか斜めを向くか
●ご三器の拝見のときの茶器の清め方
●お濃茶のとき、男性と男性が隣同士になったときの運び方
●柄杓の扱い方

今思いついたのはこんなところです。

「きれよくやる」

ってのは、自分にとってもお客さんにとっても、ものすごく気持ちいいことですね。

お茶会で点てるとき、うまくいくとひとりで「悦」にはいってしまうことがあります。

またきてください〜

コメントでは語りきれないので、メーリングリストとかメルマガとかご用意しましょうか?
Posted by hayate at 2005年11月25日 20:47
 初めまして、同好の士を見つけた気持ちで読ませていただきました。
 私も表流で楽しくお稽古をしています。
今後ともよろしく願います。
Posted by 雲や at 2005年12月04日 11:16
●雲やさん

ようこそいらっしゃいました!ボクも同好の士を探すためにこのブログやってます。流派関係なく、茶道をやっている男子同士で交流して、極上時間を模索したいですね。
またいらしてください。
Posted by cha-hayate at 2005年12月04日 21:52
質問です!!
お稽古ではズボンだったので気にも留めていなかったのですが、袴を着けた場合、袱紗は何処に下げるのでしょうか?先生からは『男性は帯の下から差し込む』と教わり納得していたのですが、僕のように新米は、十徳は着られないいので、袴ですよね?そうすると帯は当然袴の下。すると帯に差し込む事は不可能ですよね?袴の紐に掛けるにしても前紐?それとも後ろ紐?今度、初めてお点前を披露する事になって。困ってます。周りに男性が全く居ないもので・・・。よろしくご指導を!!!
Posted by 季香 at 2006年04月06日 08:18
横レスですが・・
わたしは気にもとめずにその辺りのひもに留めています。家元に行ったときに観察したこともありましたが、腰の上過ぎないあたりでよいのではないでしょうか。

別のしっかり確信された方のレスを、私も待ちます。
 頼りないレスになってしまいました。
Posted by 雲や at 2006年04月06日 21:28
こんばんは〜

>季香さん
いらっしゃいませ!袴でお点前をしたことがありますが、気にせずつけてました・・・はて、どこにやるんでしたか・・たしかに帯の下から差し込んでいたような気がします。

>雲やさん
ありがとうございます〜。横レス大歓迎です!
更新できなくて申し訳ないです・・

Posted by 茶疾風 at 2006年04月06日 22:39
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